横浜の茶室(積水ハウス)
茶道を指導する施主が京都表千家の『松風楼』をモチーフにした茶室と寄付き、水屋を備えた邸宅は平屋造りで上品な趣です。平書院を設けず透し彫欄間や片引障子と4枚建て建具が三方を囲み、端正な雰囲気で亭主の粋な心意気が現れています。また松無垢板の琵琶床、桐無垢唐戸面の束柱、そして唐紙の襖など、定法ながらさりげない演出で目の肥えた客人も唸らせます。さらに勝手には収納や厨房なども備えた水屋を造り込み、本格的な茶事にも対応しています。別に二間続きの仏間座敷を備えており、ケヤキ無垢材で構成した本物志向です。そこには透かし彫の欄間は施主のお名前などを意匠化した当社のデザインで、ご家族を代々見守るよう願いが込められています。
床柱:北山杉天然絞り丸太(縮緬)
床框:桂斫り溜漆
落し掛:秋田杉無垢
琵琶床:松無垢
琵琶床網代:黒部ヘギ板矢羽根
水屋・炉壇・金物・建具一式・造付け家具一式